イグニッションコイル交換

↑EJ20スワップしました(ウソ)。インレットパイプはカッコいいけど作業性が・・・。


     ある日の夜、仕事を終えて帰宅途中に『ドドドドドド』・・・という水平対向エンジンのような音とともにクルマが大きく揺れ出しました。ヘタった足

回りが奏でる振動はいつものことですが、今回の振動はダイハツシャレードの「Rock'n ディーゼル」よりひどいに違いない。この症状発生後、2~

3日乗り続けましたが、コールドスタート時には発生せず、エンジンが暖かくなると発生する様子。何が原因なんだろう・・・。

 後日ディーラーで症状を診てもらうと、「恐らくパワトラかイグニッションコイルが原因ですね。」という診断結果でした(←原因特定してよ~)。正

式に見積りを出してもらいませんでしたが、「部品代(パワトラ&イグニッションコイル)部品代+工賃でざっくり8~10万円」とのこと(泣)。そんな

軍資金を持ち合わせているハズも無く、とりあえず『ドドドドドド』のまま帰宅しました。この症状が出るとアイドリング中にエンストしそうなので、信

号待ちの時には回転数を落とさないようにアクセルを煽るのですが、これが”信号GP”を仕掛けているみたいで恥ずかしいこと・・・(汗)。

 「いよいよパパスカも冬眠かなぁ・・・」なんて考えた時に、プーちゃんの使用済みイグニッションコイルの存在を思い出しました。『ドドドドドド』の

原因がパワトラだったらダメだけど、イグニッションコイルが原因だったら解消されるかも♪。早速kenさん・てらくんに連絡を取って、イグニッション

コイル交換オフを開催・・・なんて思いましたが、当方都合による突然のオフ開催はご迷惑(←柄にも無く相手を気遣い大人の演出)&この状態

でカレストまでたどり着く自信がありません。う~ん。仕方が無いので、まさか2のDIYスタートです。


     
●イグニッションコイル(22433-60U01)

無駄に保管していた交換済み部品が初めて(?)役に立ちました。このイグニッションコイルはプーちゃんの”お下がり”で、5,000rpm以上の高回転域で息継ぎする症状が出てしまったもの。完調品ではありませんが、アイドリング~5,000rpmまでは不具合が出ていなかったので、「今回のパパスカ症状に対する応急品にはなるかなぁ」と少しだけ期待。

  ①インレットパイプ(その1)

さてさて、作業開始です。最初にインレットパイプを固定しているボルト(M10・08360-6205D)2本を外します。

  ②インレットパイプ(その2)

次にボルト(M10・08363-61225)を取り外します。

  ③インレットパイプ(その3)

同じくボルト(M10・08363-61225)を取り外します。

             
             
     
④バキュームホース

クランプ(14962WA)の位置をずらし、インレットパイプからバキュームホース(14099-73L10)を取り外します。

  ⑤ブローバイホース

クランプ(11823FA)の位置をずらし、ブローバイホース(11826-72L10)を引き抜きます。(※片側のみでOK)ちなみにこのブローバイホース、4WD(GTS-4)用は11826-04U20で部品が異なります。

  ⑥エアインレットホース

エアインレットホース(14463-V5310)のホースバンド(M8・14464FB)を緩めます。(※インレットパイプ側のみでOK)

  ⑦インレットパイプ(その4)

エアインレットホースから、インレットパイプを引き抜きます。

             
             
     
⑧パワートランジスタ

パワトラを固定しているボルト(M8・08360-52522)4本を取り外し、パワトラを運転席側に逃がします。

  ⑨オーナメント

オーナメントを固定しているボルト(M6・13287A)8本を緩め、オーナメントを取り外します。(上記はオーナメント取り外し後の画像です。)

  ⑩イグニッションコイルブラケット(その1)

イグニッションコイルブラケットを固定しているボルト(08110-8251A)7本+ワッシャ(08915-43810)7枚を取り外します。

  ⑪イグニッションコイルブラケット(その2)

イグニッションコイルブラケットを引き抜きます。

             
             
     
⑫イグニッションコイルブラケット(その3)

イグニッションコイルハーネスを取り外した後、イグニッションコイル固定ボルト(08360-52025)緩め、イグニッションコイルを取り外します。再利用することは無いと思いますが、念のため外したコイルにはシリンダNo.をナンバリングします。153624 by S20。

  ⑬イグニッションコイル

外したコイルです。メーカー型番=ハンシンMCP-302。左がプーちゃんお下がり、右がパパスカで使用していたもの。コイルに記載されている部品番号は同じでしたが、なんと・・・

  ⑭イグニッションコイル

コイル先端の形状が異なっていました。@プーちゃんはバネ状、@パパスカは円筒状です。後でサービス週報と部品カタログを確認しましたが、この形状変更に関する記述を見つけることができませんでした。ちなみに、イグニッションコイルはRB20DE&DET、RB25DE、RB26DETTすべて共通。92年8月までは22433-60U01、以降は22433-60U02に変更されています。

  ●点火プラグ

今回の作業対象ではありませんが、せっかくなので点火プラグをパチリ。2月に交換したばかりなので、コイル側はパッと見キレイですが、燃焼室の様子は・・・。

             
             
     
●作業中

どノーマルですが、オーナメントを外してハーネス剥き出しの状態だと雰囲気が変わります。PIT WORKのラジエターキャップの色が好きになれません。

  ●作業終了

見た目は元通りになりました。果たして「ドドドドドド」は解消されるのか?・・・という以前に、エンジンが掛かるかどうかが問題です。

  ●ツールセット

活躍した工具のみなさん。ホームセンターで売っている安物ですが、作業をきちんとこなしてくれました。

  ●パーゴラ

関係ないけどパーゴラを作りました。某JH瑞穂店に設置してあるパーゴラの寸法を採寸して、木を買って切断してクリア2回塗って本塗装して・・・イグニッションコイル交換より大変でした。

             
             

 作業を終えてセルを回すと・・・エンジンは無事に掛かり、『ドドドドドド』は・・・見事に解消されてしまいました。「エンジン掛からないじゃん!」的

展開の方が視聴率良かったのに、みなさんご期待どおりの結果にならずP失格ですね。座右の銘が「他力本願」であることには変わりありません

が、できる作業は自分でやってみようと思います。○フオクで電装系の部品をゲットしなければ。